良かった! なんとか手紙を渡すことができたよ。約束を破らずに済んだよ。 ホッと胸を撫で下ろす。 ー環の気持ちがはっきりしないから前に進めないんじゃないの?ー ー大丈夫、自分でなんとかするからー カフェで香奈と話したことを思い出す。 本当に高森さんと付き合ってるのかな? 確かめてみる? 「桜井君、あの……」 「なに?」 「あのね、」 肝心なことを聞こうとしたその時 「隼人~、早く来てぇ。バスケ部の練習、始まってるんだから」 廊下から聞こえてくる女の子の声。