恋する5秒前~無愛想なキミと~


「だって、この子たちが勝手なことばかり言うから。ご飯を作るのは、この私なんだよ」


美味しいって言ってくれるのは嬉しいけど、家族以外の人に食べさせたことなんてないから自信がないよ。


「作るっていっても、どうせ冷凍物をチンして出すだけだろ?」


私の気持ちとは裏腹に桜井君はニヤリと笑いながら茶化してきた。


「し、失礼なっ!毎日ちゃんと手作りしてるんだからっ。証明するから、晩御飯食べてってよ」


「いいけど。まあ、どんな飯作ってくれるのか、楽しみだな」


まんまと桜井君に乗せられたような気がするけど、仕方ない。


「やった!姉ちゃん、俺お腹空いたから早く作ってよ」


「未来も、お腹空いたぁ」


「分かったから、とびきり美味しいご飯を作るから、もう少し待ってて」


「はあい!」


3人の期待を一新に背負った私はキッチンの中へ入って行った……という訳で。