「だって、この子たちが勝手なことばかり言うから。ご飯を作るのは、この私なんだよ」
美味しいって言ってくれるのは嬉しいけど、家族以外の人に食べさせたことなんてないから自信がないよ。
「作るっていっても、どうせ冷凍物をチンして出すだけだろ?」
私の気持ちとは裏腹に桜井君はニヤリと笑いながら茶化してきた。
「し、失礼なっ!毎日ちゃんと手作りしてるんだからっ。証明するから、晩御飯食べてってよ」
「いいけど。まあ、どんな飯作ってくれるのか、楽しみだな」
まんまと桜井君に乗せられたような気がするけど、仕方ない。
「やった!姉ちゃん、俺お腹空いたから早く作ってよ」
「未来も、お腹空いたぁ」
「分かったから、とびきり美味しいご飯を作るから、もう少し待ってて」
「はあい!」
3人の期待を一新に背負った私はキッチンの中へ入って行った……という訳で。

