恋する5秒前~無愛想なキミと~


今度はいったい、なに?


2人でこそこそと話しなんかして。


桜井君の方を見るとテレビを見ていた。


またワガママを言って桜井君を困らせないでよね。


お願いだから、もう彼を解放してあげてぇ。


ヒヤヒヤしながら見守ること数分。


どうやら、ないしょ話は終わったみたい。未来はニコニコしながら桜井君の元へ近づいた。


「お兄ちゃん、あのね」


「ん?なんだよ」


「あのね、タマちゃんが作るご飯って、すんごく美味しいんだよ。だから、お兄ちゃんにも食べて欲しいなぁ」


「俺もお兄ちゃんと一緒にご飯食べたい」


「えっ!飯?」


いきなり言われて桜井君は戸惑ってるよ。


まったく、もうっ!


翔までそんなことを言うとは。ないしょ話をしてたのはこういうことだったんだ。


「コラッ!2人とも桜井君を困らせちゃダメじゃないっ!」


私は言いたい放題の2人を叱った。


「水野、そんなに怒るなよ」


桜井君が口を挟んできた。