桜井君は体は大きいのに、樹里さんの前では小さく見えるなぁ。
桜井君の弱点は樹里さんってことかぁ。面白いな。
段々と可笑しくなってきて、クスクス声を出して笑っていると
「どうしたんだよ?水野」
急に笑いだした私を見て驚く桜井君。
「ううん、何でもないよ。あっ、それより門倉君」
「なに?」
「これからお昼ご飯を食べようと思ってるんだけど、一緒にどう?」
4人で賑やかに食事でもできたら楽しいかも。
でも返ってきた返事は
「いや、俺達はいいよ。今日はせっかくのデートなんだからさ、2人でご飯を食べてきなよ、なっ?隼人」
「まあな」
門倉君が同意を求めてきたのに対して苦笑いで返す桜井君。
「じゃあ、俺達はこれで!」
「またね、水野さん」
「またね、梁瀬さん」
私達はお互いに手を振り合うと別れた。
「それじゃあ、行くとするか?」
「あ、うん。そうだ、桜井君。あのね……」
「なんだよ?」
私は歩きながら、お気に入りのカニピラフのお店へ食べに行こうと桜井君に提案したんだ。

