恋する5秒前~無愛想なキミと~


「もう、隼人。いい加減にしなよ。周りの人に迷惑だよ」


2人の間に割って入る樹里さん。


「悪い、樹里。俺、カッとなってつい……賢司、悪かったな」


桜井君は、ばつが悪そうな顔をして謝った。


「俺はいつものことだから気にしてないって、それより隼人、水野さんとデートの途中なんだろ?」


「ん、そうだけど」


ぶっきらぼうに応える桜井君。


「これからどこか行く予定だったんじゃないの?ねぇ、水野さん?」


「うん、この先のショッピングセンターへ行こうと思ってたんだ」


門倉君に聞かれた私が応えると


「ダメじゃない、隼人!水野さんを連れてってあげなきゃ!」


「あ、あぁ……」


あ~あ、桜井君。樹里さんに注意されちゃったよ。


こうやって見ていると、桜井君は樹里さんに頭が上がらないみたい。


どっちかと言うと、樹里さんがお姉さんで桜井君が弟って感じかな?


見た目は正反対に見えるけど、実際に2人の掛け合いを見てみると分かる2人の関係図。