恋する5秒前~無愛想なキミと~



「私も、私もあの日から桜井君のことがずっと好きだった。瀬戸君のことを傷つけたけど、私はやっぱり桜井君の事が好きなの」


「瀬戸を振ったのか?」


驚く桜井君。


「うん、瀬戸君とはとっくに別れたよ。私は優しくて思いやりのある桜井君のことが大好きなの。桜井君じゃなきゃダメなの!」


言い終わると同時に体を引き寄せられ、桜井君にぎゅっと抱き締められた。


「マジで?俺のことが好きだなんて、こんな逆転あるのかよ?夢じゃねえよな?」


耳元で囁く彼の低く響く声。


「夢じゃないよ、本当だよ」


私はそっと彼の背中に手を回して抱き締めた。


やっと言えた!


まさか、両想いになるなんて思っていなかったから本当に嬉しいよ。


瀬戸君、香奈、未来と翔……それに里美ちゃん。


皆、私のことを応援してくれてありがとう。


心の中でそっと皆にお礼を言った。