「私も、私もあの日から桜井君のことがずっと好きだった。瀬戸君のことを傷つけたけど、私はやっぱり桜井君の事が好きなの」
「瀬戸を振ったのか?」
驚く桜井君。
「うん、瀬戸君とはとっくに別れたよ。私は優しくて思いやりのある桜井君のことが大好きなの。桜井君じゃなきゃダメなの!」
言い終わると同時に体を引き寄せられ、桜井君にぎゅっと抱き締められた。
「マジで?俺のことが好きだなんて、こんな逆転あるのかよ?夢じゃねえよな?」
耳元で囁く彼の低く響く声。
「夢じゃないよ、本当だよ」
私はそっと彼の背中に手を回して抱き締めた。
やっと言えた!
まさか、両想いになるなんて思っていなかったから本当に嬉しいよ。
瀬戸君、香奈、未来と翔……それに里美ちゃん。
皆、私のことを応援してくれてありがとう。
心の中でそっと皆にお礼を言った。

