「なに?」
「あのさ……その……桜井に告白するの?」
俺には聞く資格はないけどさ、なんて言い訳をする瀬戸君。
そうだよね、私がこれからどうするのか瀬戸君も気になるよね。
「うん、散々迷ったけど告白しようと思ってるんだ」
瀬戸君と同じように後悔だけはしたくない。
だから勇気を振り絞って桜井君にぶつかってみようと思う。
「そっか、頑張れよ。良い返事が貰えるといいな」
「うーん、どうだろ?」
振られるのは分かっているし、逆転することはあり得ないよ。
神妙な顔つきでいると、
「まだ結果が分からないのに、そんな落ち込むなよ。大丈夫だから、もっと自分に自信を持てよ、なっ?」
私の肩をポンと軽く叩いて励ましてくれる瀬戸君。
「ありがとう、私、頑張るね」
「応援してるからさ。なにかあったらいつでも相談に乗るから。俺達、これからも友達だろ?」
そう言うと私の返事を待つ瀬戸君。
「うん、もちろん。私達は友達だよ」
「まあ、気が変わったらいつでも俺の所へ戻ってきてくれていいから……って今のは冗談だからさ」
自分で言いながら慌てる瀬戸君。
私はそんな瀬戸君を見て声を出して笑ってしまった。
「けっこう長く話してたんだな。今日で最後だから水野さん家まで送らせてよ」
気づけば辺りは薄暗くなっていた。
12月まで後1週間。
冬に近づいているんだもの、夕暮れが早くなるのも当然だよね。
「お願いします」
私達は公園を出て駅までの道程を歩き出した。

