「熱を測ったらね、38.5℃もあるのよ。お家の人へ連絡をしたら迎えに来てくれることになったのよ。だから、今日はこのまま家へ帰りなさい」
「はい、あっ、でも。担任の先生には?」
「私から事情を話してお家の人に連絡を取ってもらったから知っているわよ」
「そうですか」
やっぱり、熱が38.5℃もあったんだ。
まさかそんなに熱が出ていたとは、どうりで体がダルくて食欲もなかったのは、そういうことだったんだ。
「先生、いま何時ですか?」
「今は3時間目の授業をやっている最中よ」
3時間目かぁ。
そっか、朝からずっとここで寝ていたんだ。
「4時間目の授業が始まる前に迎えに来てくれるはずだから、休み時間になったら教室へ行ってカバンを持ってきなさい」
そうだよね、こんなに熱があるんじゃ一人で帰れないよね。
誰が迎えに来てくれるのかな?
お母さんかな?
それとも、里美ちゃんかな?
どちらにしろ、仕事を抜けて迎えに来てもらうことになってしまった。
お母さん達に迷惑を掛けちゃったな。こんなことになるなら、最初から休めば良かったよ。
今更、後悔しても遅いけどね。
ベッドの上で真っ白な天井を見つめながら、そんなことを考えていた。

