次の日。
朝、起きると体が何となくダルい。
昨日はいつもより早く寝たのに、変だな?
重くなった体を何とか動かしてベッドから降りた。
簡単に身支度をすると、階下のリビングへ降りて行く。
キッチンで朝御飯の支度をしているお母さんに声を掛けた。
「おはよう、お母さん」
「おはよう、環。あら?何だか顔色が悪いわねぇ、大丈夫?」
お母さんが私の顔を見るなり気づいたのか、心配そうな顔をした。
「うん、ちょっと体がダルいけど、大丈夫だよ」
安心させようと、そう言いながらダイニングテーブルの椅子を引いて座った。
「はい、ご飯。今日も学校へ早く行くんでしょ?」
「うん、そうしようかと思ってるんだ、電車も空いてるしね」
テーブルの上に置かれた味噌汁に口を付けるけど、食欲も無いのか箸が進まない。
なんでだろ?
今日は食べたくないな。

