今度の日曜日か……里美ちゃんかお母さんの仕事はお休みだったっけ?
カレンダーを見ると、2人共仕事が入っていた。
「お母さん達は仕事だし、翔達の面倒を見なくちゃいけないから、練習は無理かも」
せっかく言ってもらったけど練習は出来そうにないなぁ。
やんわり断ると瀬戸君から直ぐに返事が来た。
「翔君達も連れて来なよ」
「いいの?」
「俺は最初からそのつもりでいたけど」
瀬戸君と二人きりで練習をするのかと思ってた。まさか、瀬戸君からそう言ってくれるなんて。
「ありがとう!私、お弁当を作ってくるね!」
「マジで?楽しみにしてる」
「あっ!でも、練習する場所は?」
「俺の家の近くにある運動公園がいいかと思ってるんだけど、どうかな?」
瀬戸君が言う運動公園は、隣の町に出来た公園で、この辺りでは大きくて、野球場やテニスコートも併設されている。
芝生が敷き詰められた大きな公園や、アスレチックもあって子供からお年寄りまで利用できる人気の公園だ。
「そこなら翔達も喜ぶと思うよ」
「じゃあ、そこで決まりな!」
あっさりと日曜日の予定が決まった。
LINEを終わらせてから、ふと思ったんだ。
瀬戸君と会うのは花火大会以来だよ。
あれから何となくLINEもしていないんだ。どんな顔をして会えばいいんだろう?

