楽しそうにケラケラと笑う彼女。
なんて可愛らしい子なんだろう。
フワフワとしたカールに明るめの茶色の髪の毛。
クリクリとした大きな瞳。
真っ白な肌に、ほんのりピンク色に染まった頬。
艶々の唇。
守ってあげたくなるような華奢で儚げな雰囲気。
しばらくの間、私は彼女のことを見惚れていたんだ。
良いなぁ。彼氏とデートかぁ。
私も1度でいいからあんな風にデートをしてみたいなぁ、なんてメニューも見ずに思っていたら、
「タマちゃん、ねぇ、タマちゃんったら」
「えっ!なに?」
未来の声を掛けられて現実に引き戻された私は意外にも大きな声を出していたみたい。
私の声に反応したカップルの男子が振り返り目が合った。
嘘!どうして、ここにいるの?
心臓が止まるかと思うほど驚いた。
だって、私と目が合ったのは桜井君だったから。

