天神学園の問題児再来

「あがっ!」

椒図の横っ面に、強烈な手刀を叩きつけた!

四季・色彩銘刀"駄作"無銘。

ほむらの父、龍之介が天神学園在学中に編み出した、銘刀にも匹敵する手刀。

無論、刀ではないので色彩銘刀には及ばないが、下手なナマクラよりも遥かに強力。

何より。

「水中で炎を纏うだとっ?」

ほむらの手刀を覆う炎に、椒図は驚愕する。

水にも鎮火される事のない炎。

これはまさか…。

「小娘お前…他の竜生九子が言っていた、臥龍率いる日本妖怪の侵略者かっ?」

侵略者?

おかしな事を口走る椒図に、ほむらは怪訝な表情。

と、そこへ。

「!!」

激しい水音と共に、沼に飛び込んできた着流しの男。

彼は愛刀・龍太刀を抜刀するなり、蜻蛉の構えで椒図を叩き伏せる!

「ぎゃっ!」

水中でありながら、その剛剣は些かも衰えず。

水底に叩きつけられ、椒図は文字通り潰れた蛙のような無様を晒した。

ほむらの体を抱え、着流しの男…龍馬は水面へと上がる。

「大丈夫じゃったか、ほむら。見とったらお前が沼に引き摺り込まれとったきに、慌てて茂みから飛び出したぜよ」

「あ、ありがとう龍馬君…ところで…」

ほむらは愛らしく微笑む。

「『見てて』『茂みから飛び出した』って事は、覗き確定だよね?火炙りの刑だけど、焼き加減はどうする?」

笑顔で手刀に火を灯すほむら。

龍馬、冷や汗ダラダラ…。