天神学園の問題児再来

「ち、ちょっと、ほむらちゃん…」

紫陽花が苦笑いする。

「そんなお尻撫でられると、気持ち悪いかな…」

「ふぇ?」

ほむらがキョトンとする。

「だって触り方ねちっこいんだもの…なんかベタベタしてるし…手に何か塗ってるの?」

「人を痴漢みたいに言わないでよ」

「でも、なんか…駄目だって、そんなとこまで触ったら!」

堪らず、水の中で蠢くほむらの手を摑んだ紫陽花は。

「ひゃあっ!」

それがほむらの手ではなく、粘液に塗れた触手のようなものであると知り、悲鳴を上げる!

「紫陽花先輩、離れるのじゃ!」

素早く氷刀・六花を顕現させ、触手を斬ろうとする紗雪だが。

「!!」

触手は引き込まれるように、沼の中へと姿を消す。

「先輩方、沼から上がるのじゃ!何か潜んでおる!」

警戒しつつ、紫陽花達を逃がす紗雪。

マテバやアルトゥルスを服と一緒に置いて来た花龍も、すぐに愛銃を手に取る。

「わ、私も…」

愛刀・燈を握ろうとするほむら。

しかし。

「わ!」

水中から迫った触手が彼女の足首に絡みつき、引き摺り込む!