ワイワイ騒ぎながら歩く一味に。

「ええ朝ぜよ」

頬に絆創膏の残る龍馬と、紫陽花が合流。

その紫陽花の姿に。

「ん?」

「あれ?」

シオン、シャンリー、花龍が目を丸くする。

天神学園規定の制服、細身の黒いリボンタイがついた質素なサテン生地の白ブラウス。

そう、紫陽花は服を着ていた。

朝夕めっきり冷え込んできたのに、タイマントーナメント前までヒモビキニというアホ丸出しの格好をしていた紫陽花が。

「ど、どうしたの紫陽花ちゃん、風邪?具合悪いの?」

自身はビキニアーマーという格好のシャンリーが、慌てて駆け寄る。

崇拝する紫陽花が服を着るとは、どういった鬼の霍乱か。

これは一大事だ。

「マジで体調不良か?無理しなくても、休んでよかったんだぞ?」

「シルフ、喚ぼうか?」

シオンと花龍も心配そうに紫陽花を見る。