…立たせたくなかった。
もう立ってほしくなかったのだ。
大人げないとも言える、立ち上がった直後の相手への奥義。
しかし、誰も真太郎にブーイングはしない。
誰もが感じていたからだ。
…血塗れになって倒れたシオンからの、圧倒的な威圧感を。
気付いているだろうか。
試合開始からここに至るまで、シオンは一度も、精霊術を行使していない。
素早く、高い攻撃力を誇る真太郎に対し、素のままの身体能力で対抗してきた。
体格も筋力も上であろう真太郎に対してだ。
言わずもがな。
魔力の温存の為。
だから真太郎は立たせたくなかった。
シオンの魔力が一定量にまで回復する。
その前に決着を付けたかった。
だが。
「どうやら貴様の賭けは成功したようだ」
もう立ってほしくなかったのだ。
大人げないとも言える、立ち上がった直後の相手への奥義。
しかし、誰も真太郎にブーイングはしない。
誰もが感じていたからだ。
…血塗れになって倒れたシオンからの、圧倒的な威圧感を。
気付いているだろうか。
試合開始からここに至るまで、シオンは一度も、精霊術を行使していない。
素早く、高い攻撃力を誇る真太郎に対し、素のままの身体能力で対抗してきた。
体格も筋力も上であろう真太郎に対してだ。
言わずもがな。
魔力の温存の為。
だから真太郎は立たせたくなかった。
シオンの魔力が一定量にまで回復する。
その前に決着を付けたかった。
だが。
「どうやら貴様の賭けは成功したようだ」


