天神学園の問題児再来

「そうか…」

意識が朦朧とする。

フラフラと、二刀を杖代わりにしながら立つ。

立ちながら。

「覇業覇業と言っていたが…ヴラド殿」

真太郎はヴラドの顔を見た。

「貴方のそれは、早川に対する恋慕なのかもしれぬ…」

「……」

ヴラドの言葉か、止まった。

先程までの激情も、激昂も、嘘のように。

「そうか…恋慕か…」

フ、と。

柔らかく微笑むヴラド。

「そうだな…そうかもしれん…眷属だ何だと固執していたが…そうかもしれんな…」

彼は、己の掌を見た。

「この血塗られた手で、早川を抱き締めてみたい…王となるのは…その資格が欲しかったのかもしれん…」