天神学園の問題児再来

時凍え発動。

禿鷲の姿が、消える。

しかし。

「なっ!」

誰にも目で追えない速度域の中、彼は驚愕する。

龍鷺郎は、放さなかった。

禿鷲をしっかりと両腕で固定したまま、時凍えのスピードについて行っている。

龍鷺郎自身は9秒間も時凍えを行使できない。

だがこれなら、禿鷲の時凍えに食いついていける。

動いているのは禿鷲なのだから。

「な…放せ龍鷺郎!」

龍鷺郎の頭に、何度も何度も肘を落とす禿鷲。

龍鷺郎は放さない。

何が何でも放さない。