天神学園の問題児再来

「これでは面白くないな」

何度目かのダウンを喫した龍鷺郎を見ながら、禿鷲が言う。

「一方的に叩きのめせるのは僕だが、生憎とお前はやたらとタフなようだ。これだけ時凍えによる攻撃を加えても、まだ立ち上がれるときている。一気に、大きくダメージを与えなければ、お前は倒せないという事だ。ならば」

ギシリ。

禿鷲の足元が、床が軋む。

「これでトドメといこうじゃないか」

「っ…」

龍鷺郎は歯噛みする。

そして同時に疑問に思う。

強い。

こんな強い奴は、お目にかかった事がないほどに。

それ程強い、9秒も時凍えを行使できる禿鷲が、本当に黒爪の軍門に下ったのか?

これだけの力を持ちながら、本当に黒爪に吸血されるという失態を演じたのかと。