天神学園の問題児再来

「臥龍の戦いは、観戦する為のものじゃあないからな」

龍鷺郎を見下ろしながら言う禿鷲。

「それでも、臥龍単体の血ならば、動きが追えないほどの高速でもなかった。ここまでの動きが実現できたのは、偏に母上…鴉丸 亜鳥の鴉天狗の血によるものだ」

「て…てめぇがお袋の名前を口にするんじゃあねぇぜ…」

またゆっくりと立ち上がる龍鷺郎。

「黒爪の軍門に下ったてめぇは、もう鴉丸の名も、臥龍の名も語る資格はねぇ…」

「フ…」

薄笑みを浮かべて龍鷺郎を見つめる禿鷲。

その拳が。

「くっ!」

消える!

肩から先が、まるで消失したかのように見えない!

時凍えは高速移動だけではない。

体の一部位だけを高速で動かす事も可能なのだ。

「こんな風になあ!」

「ぐううううううう!」

龍鷺郎もまた、同じ要領で拳を打ち放つ!

龍鷺郎と禿鷲、同じスピード、同じ威力の連打!

しかし。

「ぐぅあ!」

打ち負けたのは龍鷺郎。

乱打を顔面や胸板に叩き込まれ、床に叩き付けられて滑っていく。