なんやかんやと賑やかな体育祭プログラムもつつがなく進行し、一旦昼休みを挟む時間となった。

「メシだメシだ!」

シオンが待ってましたとばかりに両手を上げる。

「さっきの綱引きの賞品の食券があるから、学食で食べようか」

紫陽花が賞品の目録を手にホクホク顔。

10万円分もあれば、一味全員が好きなものをお腹いっぱい食べてもお釣りがくる。

「何食ってもええがか!」

「遠慮する事ないよ龍馬ぁ、麦飯でもふりかけご飯でも、どっちでも食べていいよ?」

龍馬だけ麦飯とふりかけご飯に限定されている事の説明をお願いします。

「それでは行くか」

真太郎が学食の方へと歩き始める。