「うおわぁあぁぁあぁあっ?」

トロル、サイクロプス、オーガの巨体が一気に引き摺られた!

みっともなく這い蹲り、砂埃を上げるサイクロプス達。

その眼前には。

「…私達の勝ちですね」

花龍が立っていた。

「あ、私達は土下座とか強要しませんから、ご安心を」

「く…この野郎!」

苛立ち混じりに立ち上がり、花龍を殴ろうとするサイクロプス!

「弱っちい癖に、仲間に助けられたからっていい気になりやがって!」

サイクロプスの拳が振り上げられる!

「…弱い部分を補い合うから仲間なんです。それに…」