岩を両断する真太郎。

岩を貫く龍馬。

共に惜しまぬ努力を繰り返す。

高い技量を求め、懸命に血と汗を流す。

しかし、硬い岩を斬り、穿つのは、技量でも愛刀でもない。

彼らに岩を打ち破らせるのは、剣客としての『魂』と『矜持』。

銘刀に頼らず、甘えず。

誘惑や堕落に見向きもしないその精神が、彼らに更なる技と力を与える。

強いのは手にした刀ではない。

彼ら自身なのだ。