「いや添い寝を」

シャンリー。

「シャンリーが添い寝してたんで、いいなーと思って俺も」

シオン。

決まった相手がいない婦女子に対しては、情け容赦ない破廉恥属性。

というか。

「何やってるんですかヴラド先生!」

リプニー、朝食の席に着いて二度びっくり。

当たり前のようにヴラドが座っていた。

重苦しい朝だ。

「黒爪が来訪していたのに気づかず寝入っていたとは、呑気なエージェントだ」

漆黒のブラックコーヒーを啜るヴラド。

「仕方ないですよ、あの豪雨じゃ、屋根で乱闘する音さえ聞こえませんから」

花龍がフォローを入れる。