天神学園の問題児再来

何故摑んでしまったのか。

困惑さえ見せながら、真太郎はシオンの手を放す。

「な、何だよ…」

度肝を抜かれた。

しかしそれを気付かれないように、シオンは平静を装う。

真太郎の動きの速さに驚愕した。

活歩や縮地といった高速歩法の類か。

同年代で、ここまで完成された高速歩法を扱う者がいるのか。

その事にシオンは舌を巻く。

「……」

決まりが悪い。

そんな様子でシオンの前に佇む真太郎。

だが、言うべきは言わねばならないか。