天神学園の問題児再来

なのに。

「!」

ガッシリと。

真太郎はシオンの手を摑んだ。

いつの間に立ち上がったのか。

いつの間にここまで接近してきたのか。

シオンが気付かなかったのだ。

紫陽花や花龍が気付こう筈もない。

それ程の瞬時の出来事だった。

気付かせなかったのは、真太郎の体術の見事さもあろう。

だが。

「む…」

ほぼ無意識のうちに。

本人さえ反射的にシオンの手を摑みに行った。

そんな理由が、シオンに気取らせなかった。