あれから数ヶ月後。

「龍乃さん、龍乃さーんっ」

ノエルはベッドで布団に包まる龍乃をポンポンと叩く。

「もう起きなきゃ駄目だよ。遅刻するよ。先生が遅刻とかしたら、生徒に示しがつかないよ?」

「んに~…あと5分…」

「5分前もそう言ったじゃないか。もう起きないと…」

えいっ、と。

ノエルは布団を引っぺがす。

露わになったのは、半袖Tシャツと苺パンツのみという、あられもない龍乃の寝姿。

「うわっ!うわっ!だ、駄目だよっ!ノエルっち!」

龍乃、一瞬にして覚醒。

「うわっ!うわっ!ご、ごめん龍乃さんっ!」

ノエルもアタフタと慌てる。

結婚して数ヵ月も経つというのに、初々しい反応だ。