「かかってこい、わしが検分してやるきに」

「そぉお?じゃあ…」

紫陽花は。

「!?」

スイッと簡単に龍馬の懐に入り、着流しの奥襟を摑むや、後方に倒れ込むようにして巴投げ!

大の男、龍馬の体があっさり宙を舞う。

ドターン!と派手な音を背後に。

「しばらくお父さんと組み手してないからかなぁ…下手になっちゃった…」

紫陽花は唇を尖らせた。