早々に瑠璃が予約をとった居酒屋で、既に教師陣の飲み会は開かれていた。

「あれぇ?前に飲み会やった居酒屋と違くない?」

キョロキョロと店内を見回す龍乃。

「前回の居酒屋は、鬼龍が無茶飲みしたせいで出禁になったのだ」

そう言って静かに猪口を傾ける瑠璃。

龍娘の酒豪伝説は、鬼龍に引き継がれている。

「この界隈の飲み屋に、天神学園武闘派教師陣飲み会の乱痴気騒ぎは既に伝わっている。なかなか店の予約がとれんのだ。そこのウワバミのせいでな」

「何アルかヴラド、先輩教師に向かってその口ぶりは。お前居酒屋でワインなんぞ飲むなアル、ホッピーを飲め、角ハイボールがお好きでしょアル」

ヴラドに絡む鬼龍。

早くも出来上がっている雰囲気がある。