一味の仲間達と、通学路で合流するまでの間、シオンはシャンリーと2人で歩く。

そんな彼らを見かけた天神学園の生徒達が、声をかける。

大半は女子生徒。

最近リプニーと親密になったとはいえ、やはりシオンの女子生徒からの人気は絶大だ。

加えて近頃は、男子生徒からも羨望の眼差しで見られる。

1つは、天神学園きってのオパーイ、リプニーを我が物顔で蹂躙している事(やや誇張あり)

そりゃあ破廉恥属性のシオンが、あのリプニーの天神アルプスを、片乳たりとも放っておく筈がなかろうという、まっこともって正論な判断。

もう1つは。

「お、シオン一味のシオンだ」

「一味のリーダーのシオンだぜ」

「タイマントーナメント優勝して、リーダーとして認められたんだろ?」

「すげぇよな、あの一味のリーダーを、実力で勝ちとったんだぜ」

やはり『強い』という事は、男子全員の憧れ。

その何よりの称号である、タイマントーナメント優勝、そして一味のリーダーという肩書きから、シオンは天神学園で英雄視されつつあった。