「はい。」 「え、私の分も買ってくれたの??」 膝にパンが置かれる。 「それね、女子に人気のパンらしくてさ。恵里香も喜んでくれるかなって。急がせたりしてごめんね…」 えっ…!? 私の為にだったの!? 「早く並ばないと売り切れちゃうから大変だね。このパン」 「俊……」 嬉しすぎて言葉が出ないよ……。 本当にありがとう。 そして誰よりも俊のことが大好きだよ!! 「ほら、泣かないで。食べなよ?」 「うん…」 優しく目の涙を拭いてくれた。