彼には付き合ってる人がいたけど
私はかまわなかった

私はヘタレだよ
ずっと嫉妬してたことも
好きだってことも言えなかった

あの二人……どうなるんだろう?

私には彼が必要なの
ずっと一緒にいたかった
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なんもしないで、彼女ができるたびにすごいショックを受けていた。だけど、彼女と別れると彼は戻ってくる。友達だから……このままでいいの?言わなきゃ伝わらない……

「もうわかってるでしょう?好きだったの……最初から……だから、誰にも譲れない」
「今までとは違う。彼女のこと好きなんだ。」
「なんで私じゃダメなの?ずっと……ずっと好きだったのに、なんで?」
「お前が悪いんじゃない。俺が、彼女じゃないとダメなんだ。」
彼女のことなんて知りたくなかった。こんな真剣な顔で言う健人を初めて見たよ。こんな真剣な想いを変えるのは、無理だ。変える自信がない。健人が好きになるのは、いつも私以外……募る想いに背中を押され……
「私には健人が、健人には私が必要なんだよ。友達じゃなくて、彼になってよ。私のものになってよ。」
「俺はお前が思ってるような男じゃないよ。お前と話すたびに勇気づけられたんだ。だけど、女って意識したことはなかった。」
「やだよ。私はちゃんと異性として意識してたから……簡単に手放すと思ってんの?絶対に離さない」
「ゴメン。友達以上に思えない。だけど、もう今まで通りにも戻れない。」
「ごめんなさい。変なこと言って……今まで通りでいいから……」
少しくらいは必要とされてると思ってたけど、思い上がっていたみたい。
「悪い。もう、今までみたいなことはできない。」
あんなに悩んで、壊そうとした関係。私と健人の関係は恋人とは違う。私ばっかり好きみたいで……健人を好きだと思えば思うほど、壊したかった。友達以上になりたかったのに……健人なしの生活なんて考えられないのに……