私……どうしたんだろう?
彼のことを考えても苦しくならない
それよりも……あなたのこと……

彼は運命の人じゃなかった
彼よりも気になりはじめちゃった人

一緒にいてくれたことが
どれだけ私を支えてくれたことか……
感謝の気持ちでいっぱいになる
一緒にいると私の心は癒される

いくつもの季節が過ぎ
彼への気持ちは薄れていた
そしてあなたを好きになっちゃったよ
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バッタリ出会った。元彼……というほどのこともなかったけど……離れてからだいぶたって再会した幼なじみ。
「琴里以上の人なんていなかった。もう一度付き合ってくれ……よ」
今さら、そんなこと言わないで………
「俺には琴里が必要だって、気付いたんだ」
手を握られたけど、びっくりしただけで、彼に対する気持ちは憧れの延長だったんだって、気付いた。今さらわかっちゃうなんて……

しょうがない男………
「無理しなくていいよ。私、好きな人いるから……」
無理に笑顔を作った。胸が痛むのを悟られないように……けれど、なぜか寂しさはなかった。
彼を残して、歩き出した。

気付けば、空はオレンジ色に変わっていた。夕日に照らされ、こんな時にも、頭に浮かぶのは、健人君……

終わった恋。それでも、私は恋をする。今日も恋をする。片思いでも、こんなに力が沸いてくる。恋ってすごいな。何度………恋に落ちるんだろう?

なんで今頃気づいちゃうんだろう?私、健人君が好きだ。