彼のしたことが許せなかった
好きだったのに
自分の気持ちもわからなくなった
別れは辛かったけど
大切な人を見つけた
今はすごく幸せ
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付き合い始めたばかりの彼。だけど、彼は浮気をしていた
彼女とは別れたと言うけど、もう信じらんないんだよ。気持ちを受け取ったら、またどれだけ傷つくんだろう?
手を捕まれていた私を助けてくれたのは、琴里だった。
「なんで私を助けてくれるの?」
「私達、友達でしょ。」
「よかった。嫌われてなくて……」
「喧嘩することはないとは言えないけど、嫌いになることなんてないよ」
言葉はさらっとした顔で言う。だけど、そんな一言で、私を動揺させられることを知ってるんだろうか?こんなのずるい。何もかも満たされそうで怖い。
それなら、今までのことは………
美咲ちゃんが私を連れだした。彼が私と付き合う為に……琴里に何を言ったのかを聞いた。そんなことしていたなんて………それなのに浮気までして………許せなかった
「なんでちゃんと言ってくれなかったの?何もいわないで………私がどれだけ……」
「私が杏里に甘えていたのは、事実だったから。だから、離れた方がいいと思ったんだ。杏里には、幸せになってほしいから」
「私が琴里から離れるわけない。私は琴里といるだけで幸せなの。だから、余計なこと考えないで、今まで通りに遊んで……」
「う……うん」
これは夢………?ううん違う。こんなに愛が伝わってくる。琴里の気持ちの強さを実感した。これからも、ずっと一緒にいてね。これからも、あの頃と同じ気持ちで……この気持ちだけは忘れない。
自分の気持ちに気づいた。悩んでるのは私だけじゃないんだ。こんな私を、琴里が好きでいてくれたんだ。いつもの琴里の笑顔。その笑顔で、私は頑張れる。琴里の言葉は、いつでもうれしい。
随分遠回りしたけど、琴里は私のことをこんなに考えてくれていたことを知った。たった一人。世界中でたった一人だけの親友………ううん心友。
久しぶりに一緒に遊んだ。美咲ちゃんと三人で……
おしゃべりして、買い物して、一日はあっという間に過ぎてしまう。琴里といると、時間が短く感じる。

