一瞬何が起きたのかわからなかった
目を丸くして固まってしまった
何も考える余裕なんてない
完全にパニックになってしまった

何事もなかったかのように
時間だけが過ぎていく

心の中の黒くモヤモヤした感情
思うようにいかない
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夏休みの途中から、少しずつ琴里の態度が冷たくなっていたけど、新学期が始まったら、今まで通りの生活に戻れると思って楽しみにしていた。いつも通りに琴里が話しかけに来るのを待っていた。

嘘でしょ?私がうかうかしてる間に、他の子と仲良く話してるなんて……琴里が話しかけにくることはなかった。私の周りにも、他の人がきて話しかけられたけど、うわの空で……琴里を見つめていた。でも、少しずつ……少しずつ……見るのが辛くなってきた。苦しくて、苦しくて、いっそのこと、全部こわしてやろうか……

ありふれた学校生活も、琴里が一緒なら幸せだった。琴里と一緒にいるうちに、琴里の存在が大きくなってた。なんでか、胸の奥がズキズキ痛い。なんなのこの気持ち……