絶望を隠して傷ついてる彼女
何を言えばいいかわからない

彼女に出会ってどんどん惹かれていった
だけど俺達の間にそんな強い繋がりはない

一人で俺のいないところで泣くんでしょ?
そんなの絶対に嫌なんだ
少しくらいは頼れる存在でいたかった
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今日も元気がない琴里ちゃん。またなんかあったんだなぁ……って、すぐにわかった。友達の杏里ちゃんから、バンド仲間と付き合うことにしたって連絡がきたらしい。

そんなに杏里ちゃんが大事なのに、あっさり離れるなんて……本当はそんなに強い繋がりはなかったんじゃないのかな?って思っていたんだけど
「友達だからずっと一緒にいたけど、杏里には幸せになってほしいから」って、泣いた琴里ちゃん。
「琴里ちゃんを泣かすつもりじゃなかったんだけど。ゴメンな」
琴里ちゃんは、笑ってるほうがいいよ……こんな泣き顔見たくないよ。