雨の降る夜は憂鬱
思い出すのは‥あの頃の‥二人
平凡すぎる毎日でも
二人で過ごすとキラキラ輝いていた

会いたくて泣いちゃったり‥落ち込んだり
私ばっかりって思って寂しかった
でも寂しくても人生は終わることはない
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最近、全然琴里に会えない。雨の降る中、布団の中で枕を濡らす。この間まで、楽しい日々を送っていたのに‥

バンド仲間の一人から連絡がきて、夜‥会った。

握りしめた手とまっすぐな告白
「いやな思いをさせてしまうかもしれない。でも、何があっても俺が守るから、大事にするから俺と付き合ってくれないか?」
「私のこと好きってこと?」
「そうだよ。俺の気持ち全然わかってなかったの?ね‥杏里には俺がいるよ。ずっと‥返事はすぐじゃなくてもいいから、考えてみてほしい。」
彼の瞳は優しく‥笑ったけど、彼の瞳は真剣で‥
どうしよう‥関係を崩したくないし‥

一緒にいて楽しいし、優しくしてくれてるし、うまくやってけそう‥握られた手をふりほどこうと思えば、ほどけないことはない。なのに、彼の手をはなせなかった。
「少し考えさせて‥」

明日から、どんな顔して会えばいいんだろう?