もっと‥もっと‥
もっと私を好きになって‥
もっと私を焼き付けて‥
私を忘れないように‥
もっと‥もっと‥
私と同じくらいに‥
好きになってくれたらいいのに‥
もっと‥もっと‥愛して‥

好きで‥好きで‥忘れられなくて‥
未練がましいと思われても‥
苦しくても‥切なくても‥
どれだけ泣いても‥
恋を諦められない

もっと私にできることはなかったの?

いつも‥私といても遠くを見ていた
私は何を望んでいたの?
私だけ本気の薄っぺらい関係
今だけでいいと思ってたけど
この先の未来も‥
私は幸せになりたいんだから‥

不幸は彼以上に惹かれる人が居なかったこと‥
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健人は、沢山の女の子にモテモテで、いつも女の子に囲まれていた。別れたところにつけこんで、生まれて初めての告白。こんなに勇気がいるんだ。
「好きです。私‥ずっと‥ずっと‥」
「今のところ本命いないし、本命できるまででいいなら付き合ってもいいよ」
「それでもいいです‥」
「‥え」
本物の恋人じゃなくても、いつかは終わりを告げられるとしても‥今一緒に過ごせるのなら‥これでいいと思っていたんだ。あの時は‥

一緒にいても、健人は私を見ていなかった。何を見ているのか気になっていた。だけど、健人に甘えるだけで、ちゃんと気持ちを考えようともしなかった。ずっと‥いつか私の方を向いてくれると信じて‥ずっと‥ずっと‥

女の子と歩いていたと友達から聞いて、浮気って気づいたけど、違うって信じたくなかった。

二人を見かけたショッピングモールに出かけて、あてもなく探し回った。二人で仲良く歩いていた。いつもの彼じゃない。

「誰?あんた‥健人の何?」
「おい、何やってんだよ」
人のいないところに連れて行かれた。
「あの女のせいで会ってくれないんでしょ?あの女がいるからでしょ?いやよっ。そんな女のどこがいいのっ?なんであんな地味な女がいいの?特定の女作るより、色んな女とやれた方がいいじゃん。」
本当はそんなこと思ってないよ。健人だけだよ‥
「俺はそうは思わないよ。都合のいい時にやれる奴なんていらない。むなしいだけだろ‥」
「今まで通りでいいんだよ。またやろーよ。」
「もういいかげんなことしないから。お前も本当に好きになれる奴探せよ」
「バカー」
何もわかってないのは、健人‥だよ‥健人といるためならば、何が何でも‥私には健人しかいない‥今も好き‥愛してる‥だからどうか‥早く私のところに帰ってきてね。

あの女が現れるまでは、健人の一番だった。でも、あの女は私の上を行くんだ。健人と別れたら、私‥生きてはいけなっ‥

健人の気持ちを変える力がなかったんだ。駆け込んだトイレで、恥ずかしいと思っても涙が止まらなかった