近くにいたら
きっと好きになってしまいそうで
結局会わなくなった
ずっと気になっていたのに…
でも…いつかまた会えると信じていた
懐かしさは興味に変わり
胸がドキッとする
伝えたくて溢れそうな想い
昔からかわいかったけど
どうして離れていられたのかわからない
参ったな…オレ…本気になってるよ
ちょっと天然だけどかわいい
今は認めるよ
あの時から恋していた
あまりに愛おしく
かわいくってたまらなくて
とまどってる
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初恋を思い出す。両親の友達の子供の琴里。子供のころは、両親に連れられては遊びによくいっていた。ある日、琴里が隣の家の男と話していた。
琴里と喧嘩した。きっかけはなんだったのか、今は覚えてもいないような些細なことだったのに、お互いに意地をはって、ひくにひけなくなってしまった。喧嘩は何度もあったけど、あんなに険悪になるのは初めてだった。
それから、琴里は俺を避けるようになった。そして、会いにいかなくなった。ずっと…もっと優しくできたら…って後悔してる。
これが恋だって気づいたのは、琴里と会わなくなってからだった。男と話していたのに、俺がどれだけ妬いたことか…もう意地悪を言うことしかできないガキじゃないから…今なら失敗しない?
高校最後の夏休み…両親が琴里の母親に会いに行くって聞いて、ついていったんだ。
「久しぶり」
「久しぶり。涼お兄ちゃん」
ニコッと笑顔を見て、かわいすぎて…こっちの心臓がもたねぇ…
他の女を好きになろうと思ったことはあるけれど、できなかった。琴里の笑顔にドキドキすることはあるけど、他の女にドキドキしたことは一度もなかった。
琴里に会って、やっぱり…琴里が好きだってことに気づいた