閉鎖的な世界…
連れ出してくれる誰かをずっと待ってた
オレは誰かに必要とされたかった

痛みと温もりに…涙が溢れる
涙を止めることができなかった

彼女の笑顔が焼き付いて
心の中でスイッチが点火する
痛みが恋に変わる

恋かな?
こんなに突然訪れるものなの?
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交通事故にあった。足を骨折して、サッカー選手としての未来を断たれた。今までの生活は一変した。高校もサッカーで特待生だったから、サッカーをできなくなったら、居場所はなくなっていた。

少しは元気を取り戻したかのように見えた。だけど、すぐに闇に飲み込まれ、症状はよくならなかった。結局、高校を辞めることを考えたけど、転校することに…

でも、結局…事故にあってサッカーを辞めたことを色々聞かれて、面倒くさい…クラス委員の子が学校を案内してくれた。でも、何も聞いてこない。

「お前は何も聞かないんだな。」
「言いたいなら、聞くけど…」
「別に…」
怖かったけど、それ以上に嬉しかった。胸の苦しさがとれていく。なんて言えばいいの?初めて、そのまんまのオレを認めてもらえた気がした。彼女の一言だけで、こんなに幸せな気持ちにしてくれる。信じたいと思わせてすれただけで…

こんなの初めてだ。こんな満たされた気持ちになるなんて…

ふと見せた笑顔…彼女の笑顔は夢のように…天使のように…彼女の笑顔も声も心に残る。もっと、色んな彼女を見てみたい。これが恋ってことなのかな?

彼女がふんわりと笑って、俺を見る。恋に落ちたんだ。彼女のことをもっといっぱい知って、もっと好きになりたくなる。

ずっと1人…俯いてばかりだった。夜、1人で部屋にいると、涙がこぼれた。今までみたいな辛い涙じゃなかった。痛みが…恋に変わる。自分の為にって、当たり前のことを思えるようになった。