彼がなんで私なのかわからないから
いつ手放されるかわからない
どんどんかっこよくなっていく彼
毎日…とうして…って
私はここにいていいの?

まだ恋は始まったばかりだけど
胸が苦しくなる
胸が苦しくなるなんて
今まで知らなかった

こんな想いするなら知りたくなかった
こんな状態で彼と話したくない
彼の声…今は聞きたくない
胸が苦しくて息がうまくできない

逃げていても何も変わらない
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2人の恋が始まる。幼なじみの彼と始まったばかりの恋。彼女が私なんかで…本当に私でいいの?私への想いにも目が覚めて離れていく時がきっとくる…

漫画や小説に出てくる人と違って、彼はここにいる。私の隣に…それだけで…

一緒に出かけた映画館。彼が飲み物を買いに行ってくれた。戻って来るのを待っていると…
ざわざわと黄色い声が聞こえてきた。女の子の視線の先にいるのは、彼…いたたまれなくなって、離れようとしていたら、彼が戻ってきた。

「あんなかっこいい男に、彼女いないわけないじゃん…」「でも、女の趣味悪い…」そんな声が聞こえて、自分のことを言われてるって気づいた。だけど、彼は全然気づいてない。今は、一緒にいたくない…

好きな人と想いが通じたら、幸せなことばかり起きると思っていた。彼は全然わかってないんだよ…自分の魅力に…不安にならないはずがない。チクッと胸が痛んだ。一気に現実に引き戻される。

だって、彼はあんなに高いところにいるんだ。彼の隣にいる自信がなくなってきた。私、どうしたらいいかわからない。
「遅くなったから、送って行くよ」
「大丈夫。お父さんが迎えにきてくれるから」
映画館の近くにお父さんの車を見つけた。手をふって、車に乗り込んだ。