彼女の本音がわからない

いつもニコニコしてて
本音が読めない

彼女の魅力に振り回されっぱなしで……
運命でなくても
彼女といると世界で一番幸せだと思えた
いつのまに……こんなに好きになっちゃったんだろう?
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今日は、楽しく過ごしたい。イヤイヤって感じはない。なんだよ……俺は……お前にとって……なんなんだよ……こんなに近くにいるのに、手が届かない。好きになったら、一直線

二人で回った遊園地は楽しかった。彼女の笑顔を見ていると、自然と笑顔になれた。こんな風に笑ったのは、いつぶりだろう……でも、そんな楽しい時間も終わりがくる。今はまだこの時間を失いたくない。このまま、時間が止まればいいのに……

遊園地から出ると、健人がいた。

彼女によりを戻そうって……戻るの……?こんなに心配で……悔しくて……悲しくて……

健人とは付き合わないんだ。でも、好きな人がいる?彼女の言葉にムッとした。好きな奴がいるなら、なんで俺と二人で遊園地にきたんだよ……

話していてわかった。頭の中真っ白になった。やっとわかった。琴里ちゃんの好きな人って、俺かよ……やっと手に入れた。

「アイツじゃなくて、俺でいいの?」
「一緒にいたいと思ったのは、あなただったの……」
今まで生きてきた中で……一番うれしかった。信じられないくらい幸せ。
「一生に一人だけ。琴里だけを愛すよ。これから死ぬまで琴里のそばにいるよ。一生愛し続けるよ」
照れて、頬を赤らめる……真っ赤になるの……やべー……かわいい……まじかわいい……うれしくて狂いそう……
「その顔が赤くなるの……人前では絶対にすんなよ。俺以外にそんな顔を見せるなよ」って、言ったらますます赤くなる。可愛すぎ……あーもー……どこにも行っちゃダメだよ。もう離してなんかやらないから……な。いつだって、俺のそばにいて

「俺を好きだって言うなら、俺を信じてついてこい」
ぎゅっと手を握る。つないだ手に力が入る。伝わる体温。もっとぎゅっとあたためて……あったかい。俺の心が凍りつかないように、ずっとあたためて……

大好きだから一緒にいるって、こんなに幸せなことなんだね。心も満たされる。もうなにがなんだかわからなくなったけど、琴里の指先から優しさが伝わってきた。大きな愛に包まれ、確かめるぬくもり……

俺には琴里だけだから……今も……未来も……これからもずっと……