別れた時はあんなに悲しかったのに
心は決まってた
今一番いてほしい人はあなたじゃない

この時……わかったんだ
私の好きな人が誰かってことに……

好きになれば好きになるほど不安で
認めたくなかった本当の気持ち
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最後の記念に、楽しんだ遊園地。出たら、健人がいた。もう一度やり直したいって、言われて……誰を好きなのか自覚した。

健人に別れをつげ、隼人と歩き出した。
「ねー、もう健人のこと……いいの?」
「なんでわかんないの?私が誰を好きかなんて……こんなに一緒にいるのに……ずっとそばにいるのに……なんでわかんないの……」
「琴里ちゃん……誰を好きなの?」
「なんで……こんな人好きになっちゃったんだろう……」

苦しい時、悲しい時……あなたのことを思い出すと……心があたたかくなった。

「もしかして、俺のこと好きなの?」
しばらく無言になり、返事もできなかった
「俺はお前が好きだよ。」
「いつも女の子たちに囲まれて、もてるのに……私のこと好きなんて信じられない。」
「じゃ、琴里以外と仲良くしない。」
こんなのもう……逃げられっこない。
「で……でも……わた……私じゃ……きっと……釣り合わない」
「それは、俺が決めることだろ?」
「でもっ……」
「琴里……もう……俺のもんな……お前……もう……俺だけのもんな……」
ずるい。こんなこと言われたら……
「でも、隼人くんだって、私だけのものなんだからね」
もう考えるのはよそう……

初めて手をつないで帰った。今はこのぬくもりを信じたい