彼女の優しさに甘えてばかりで
彼女の想いを分かろうとしなかった

ゴメン……
どうしてダメになってからしか
気付けないんだろう?

彼女のこと大切なのに……
納得なんかできるわけない
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大学の友達の誘いを断れなかった。琴里とのデートだったのに……彼女を連れてきてもいいって言われたから、一緒に連れて行った。でも、友達と話していて、琴里と話せなかった。話す相手もいなくて、つまらなそうにしてるのは気づいてた。だから、別のところに行こうと思っていた。
トイレからでてきた琴里に、外に連れ出され……別れを告げられた。

あとを追ってきたのか……声をかけられた。
「やっと別れたんだ。これで堂々と付き合えるね」
「何……言ってんだよ。俺たち、友達だろ?」
「この間、好きって言ってくれたでしょ?」

この間……?
「私のこと好きでしょ?」
「ん……っ」
「そうだよね……」
「……うん……っ」
友達として……ってことじゃなかった……のか?

どうやって帰ったのかも覚えてない。だけど、電話もメールも何もつながらなくなっていた。あれが現実なんだって自覚する。夢ならよかったのに……

店に戻った。落ち着こうと思って、トイレに行った。
あとから友達が入ってきた。
「お前って、サイテーだな。二股なんて……彼女のことなんだと思ってんだよ。」
一番仲のよかった友達。そういえば、こいつ……高校の時に付き合った子に二股かけられて、別れたんだった。それから、女を信じられないっていっていた。