彼は優しくしてくれたのに
私はなにひとつ返せなかった
一緒にいる意味がない

私は何もしてあげられなかった
もう……何も……一緒にいる意味がないよ

忘れるために思い出を消す
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綺麗な人だった。私なんか眼中に入るはずなかったんだ。彼はあの人のほうを向いてて……

優しくしてくれて、うれしかった。舞い上がってた。気づいたら、恋が始まっていた。理由なんて覚えてないけど、ごく自然に好きになった。よく笑う彼の優しい瞳が好きだった。

だけど、私はなにひとつ返せなかった。彼が他の人を好きになってもしょうがない。彼とのことを忘れるために、彼との大切な思い出の写メを全部消した。