「お前ら全員無事か?」

アマンティーユから出てくるなり
神無月先生が声をかけてきた

「無事ですけどなぜいるのですか?
先生だけではなくて父上、母上まで」

「あれ、お前小鳥遊結衣から聞いてないのか
今日決着がつくから
アマンティーユの前で待っててって
昨日心に呼び掛けてきたんだ
でもお前らいつまで待たせるんだよ
使命を忘れちゃったと思ったぜ
三年間も音沙汰なしなんて
睦月達も心配していたぞ
跡継ぎがいなくなったって」

「俺なにも聞いてない!
結衣、ひどいぞ‼」

「知らせない方が驚くかなって
でも先生、私たち一ヶ月ちょっとしか
滞在してませんよ
だから今は西暦2096年で
あってますよね?」

「結衣、今は2099年ですよ
本当に心配しました
でも戻ってきてくれて良かったです
こどもの国では時間軸が
違うのでしょうね
こんなに小さい結衣と緋優に会えて
今とても不思議な気持ちです」

子供の姿と言われ改めて自分を見てみると
自分と緋優だけが子供のままだった

「今だけ見ると俺が兄貴だな
だって結衣は5歳
俺は6歳に変わったんだから
可愛いよ妹よ

自分のしたに妹か弟が居たらな
って考えてたんだよな
ねぇ俺にも妹か弟が欲しい!」