放課後になり真琴と美海は
神無月先生を連れて寮に戻ってきた

緋優もテレパシーで睦月と優翔を
呼んでいた


「何しても駄目なんです
魔力を封じていた指輪も
反応しないし…

それに俺の魔力を分け与えようとしたら
急に倒れてそのままで

父が何もやっても起きないんです…」


気絶している結衣の手を睦月は
ずっと握りしめていた


「せめて目を開けて…」

すると不思議なことに結衣の手が光り
結衣の使い魔である夢天使が
姿を現した


『あなた様の魔力の波動が私のご主人に
とてもよく似ていました
ご主人の許可なしに出てきたことを
どうかお許しください
私の名前は夢天使ミーリヤ
魔力を持つすべてのものの夢を
守っています

昨晩の結衣さまの夢はおかしかった
悪夢を見ているわけでもないのに
すごくうなされて
私が夢を確認しようとしても
なにかに阻まれて確認もできなくて…


そして急に私の世界からご主人の
夢が消えた
魔力を少なからず持っている場合
決して消えることはありません
朝になると私たちが呼び出されたときに
通るはずの扉も消えていてて…


私は夢が関係しているとご主人に
伝えたくて使い魔になりました
今となってはそれもできません…
どうか私のご主人を救ってください
私はそろそろ限界なので失礼します』