「年端もいかない子供がこれだけの
魔力を持っていて制御できるのか?

他の子に危害を与えないか?
あのときの女の子のように
あの子は感情で魔力が解放されたらしい

この二人の魔力はあのときの子よりも
桁違いに強い
危険人物として学園から退園
してくれないだろうか?」


「確かに危険ですよね
万一何かがあってからでは…」


「櫻崎先生たち、よく考えた方が
この魔力の強さは元貴族家系では?

そうだとしたら退園にさせても
大丈夫なのでしょうか?」


「湯河原先生、考えすぎですよ
今の女王陛下に変わってからは
身分差別なんてなくなったでしょ
元貴族だとしても今は我々と同じ

それを考えると二人には退園しか

何かあったときに責任をとるのは
小鳥遊家だけではないんですよ
この幼稚園だってどうなるか


いつでも穏便にすむとは限らない」


「そうですよ湯河原先生
じゃあ何かあったときに責任を
湯河原先生がとってくれるんですか?」


「それは…」


「他の先生方で退園に反対の方は
いらっしゃいますか?








いないようですね
それでは小鳥遊結衣と緋優は
この学園にいてはいけないと見なし
退園してもらうことにします」








緊急に開かれた職員会議で二人は
この学園の危険人物とされ
勝手に退園が決まった