「双児宮…?」
「双児宮ってあの…?」
「マジかよ、今年出たのかよ…」





上級生達の視線が痛い。全員が同じような目をしてる。



なんで⁉︎私何かしたの⁉︎双児宮ってやばいの⁉︎ねぇ⁉︎



軽くパニックになっていた。




彼女が来るまでは。





「今年は出たのね、♊︎の子が。」






凛と響く綺麗な声。

さらさらなびく栗色の長い髪。

綺麗なエメラルドグリーンの瞳。





まるで少女漫画から出てきたような美少女が立っていた。






「私は貴方が入る『双児宮』の寮長。この学校の生徒会長もやっているわ。




橘カスミよ。よろしく。」