なかなか冬音が戻ってこない。
                ミヤケ
思いの外そわそわしていたからか三宅にツッコミを入れられる。


「あ、比嘉くん。ほら、あそこに歩いてるのって冬音じゃ………。」


「三宅?」


不自然に切れた彼女の声に訝しんで振り返る。

彼女は目を丸くしている。


「あらまー。」

ハスミ
蓮見も気の抜けた声を上げた。


「「どんな声出してんの、きーちゃん[蓮見]。」」


思わず声を合わせて呆れてしまう。