「あー、私はお茶で良いや。」


促すと葵世も注文と一緒にお金を渡してくる。

サイダーとお茶

大体いつもと変わらずの注文だ。


「何、冬音。ジュース買いに行くの?」


肩に腕を乗せてきた励に目だけで振り返る。


「励のも頼まれてやろうか?」


「あーやっぱバレてた?頼むわーいつもの。」


掌を上向けた私の手に励はお金を落とした。


「りょーかい。行ってきまーす。」


ひらひらと手を振って私は川辺から道路へ上がった。